自社サイトの活路に悩む
2016年 04月 04日
ウェブサイトで調べ物をしようとすると、情報を集約したポータルサイトの存在が当たり前になっています。その状態で競合することとなる自社サイトを運営していく方法はどこにあるのかについて、頭を悩ませています。
情報システムの及川です。
2月に賃貸館サイトのモバイル版公開をした後、雑務をしながら次の自社サイトの準備として様々な調査を行っています。
その目的は、現時点で弊社サイトの問題点をどうやって改善するかというものです。
不動産賃貸業界だけでなく、ウェブ上では自社でウェブサイトを持つジレンマが発生していると私は考えています。
簡単には、検索サイトの検索結果では、メーカーなどの垣根を超えた情報の集約を行うポータルサイトの存在が圧倒的になり、自社サイトを運営する意味が問われているというものです。
その前提として、以下の様なものがあります。
インターネットでは、
・ すでに個人で扱える以上の膨大な情報が溢れている
・ デジタルな情報ゆえ現実の世界では難しかった、競合するメーカー製品など商品の比較を容易にしかも徹底的に行える状況になった
これらの背景から、各業種の情報を、網羅的に集約し効率的に比較検討できるようなポータルサイトがいまや必須となってきています。
ところで、「ポータルサイト」とは、
インターネットを利用するユーザーが最初にアクセスするサイト
といいうような意味になります。
ポータルサイトは、様々なジャンルに存在します。
一例として、
・ Yahoo!(検索、ニュース)
・ 価格コム (各業種小売業者の価格比較)
・ Amazon、楽天 (家電、映画・音楽ソフト、その他)
・ ZOZO Town (ファッション)
・ じゃらん (旅行)
・ SUUMO、Home's (不動産)
・ iTunes Store (デジタル音楽・映画、スマートフォンアプリ)
などがあります。
いずれも耳にしたことがあるようなものばかりで、このように様々な業界でポータルサイトがすでに圧倒的というかなくてはならない空気のような存在になっています。
このことについて、弊社が主な業種にしている不動産賃貸仲介業の場合で考えてみます。
弊社の直営店舗は、兵庫県の姫路~神戸までのエリアをカバーしていますが、このエリアに関するキーワード「賃貸 西明石」「賃貸 垂水」などで検索すると、上位出てくるのはすべてポータルサイトとなっています。
弊社のサイトもすべてでないものの多くのメインとするエリアでは、1ページ目には上がってきますが、これらポータルサイトよりは下になります。
また、検索結果だけでなく、実際サイトを利用してみても、ポータルサイトで実際部屋探しをしてみると、優れた比較機能や圧倒的な物件数によって、一度このサイトに来てしまえば、他で部屋探しを考えようと思わないようなものになっているとユーザーは考えてしまうでしょう。
このような状況で、各メーカーや小売業者などが自社サイトを持ち、そこで商品検索機能を持つことがどれほど意味があるのかと思うと、消極的な意味しか持てなくなると考えてしまうのも自然なことだと思います。
そうした状況で、ポータルサイトだけが絶対なのか?というのが、現在私が頭を悩ませている問題となります。
なかなか難しいものの突破する糸口はあるのでではと、七転八倒しています。
今回はこのくらいで。
by chintaikanfc
| 2016-04-04 17:25
| システム