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賃貸館FC本部、FC加盟店、お客様の交流の場として「情報共有」「意見交換」をして皆様にお役にたてる情報発信をしてまいります。


by chintaikanfc

OSにおける32bitと64bitの違い

お疲れさまです。
情報システムの田中です。

最近、自宅のPC(本体)を買い換え、快適なPCライフを満喫しています。
(ご存知かと思いますが、来年の4月9日にWindowsXPのサポートが終了するからです。)

今回は、OSにおける32bitと64bitの違いについて復習も兼ねて書き留めておこうと思います。
いつもに増してマニアックな内容になっています。

以下のように進めていきます。
・「bit」って?
・CPU、メモリ、HDD、って?
・OSにおける32bitと64bitの違いは?
・あなたのOSはどちら?
・新しく買うなら?

▼「bit」って?

bit(ビット)は、コンピュータが扱う情報の最小単位です。
コンピュータは「0」と「1」の組み合わせで信号を認識し、処理しています。
1bitは「0」と「1」の2択のうちどちらかが特定された情報と定義されています。
「0」と「1」はそのままでよいのですが、例えばそれ以降の数字については、
一つずつ位を上げていく「二進数」が使われています。
「0」→「1」→「10」→「11」→「100」→「101」→「111」→「1000」…のようになっています。

「1」と「0」の組み合わせで、数字を含めローマ字や記号を表現できる256通り(8bit)が
コンピュータの基本的な単位になっています。

8bit=1Byte(バイト)

つまり、半角1文字分が8bit=1Byteです。

例えば100KByte(キロバイト)の画像をbitに変換すると800,000bitとなります。
ということは、80万個の「0」と「1」の組み合わせで成り立っていることがおわかりいただけます。
このように改めて考えると、コンピュータの計算能力のすごさに驚きますね。


▼CPU、メモリ、HDD、って?

32bitと64bitの違いを説明する前に、
PCの性能に大きく関わる3つの部品を紹介します。


■CPU(Central Processing Unit)

PCの頭脳にあたる部品で、性能や値段に大きく影響します。
1度に処理できるデータの量によって8bit、16bit、32bit、64bitなどの種類があり、
値が大きいものほど性能が高くなります。
(詳しくは後述に。)

■メモリ(Memory)

PCが作業を行うときに使う作業領域です。
HDDにあるデータを一時的に記憶して、処理速度を上げています。
メモリの容量が大きいほど、たくさんのソフトウェアを同時に操作したり、
大容量データを速く処理できるようになります。

■HDD(Hard disk drive)

PCの中に入っているデータやソフトウェアを保管するものです。
メモリ内のデータはPCの電源を切ると消えてしまう一時な記憶ですが、
HDD内に保存されたデータは電源を切っても残っています。
磁気によって物理的にデータを読み書きするため、メモリよりも処理速度は遅いです。


■例えるなら、机での作業

これら3つは、机での作業に例えられることが多いようです。

・CPUは、作業をしてる人の頭脳
・メモリは、机上の広さ
・HDDは、机の引き出し


それぞれが良い状態とは、以下のようなときです。

・CPU(作業する人)の処理能力が高い
・メモリ(机上)が広く、作業がはかどる
・HDD(机の引き出し)が大きく沢山のデータが入る


▼OSにおける32bitと64bitの違いは?

さて、やっと本題です。
OSにおける32bitと64bitの違いを一言で表すと、
情報速度が早くなり、より大きなデータを扱いやすくなりました。

では、具体的にどのような影響があるのでしょうか。
再び、CPU、メモリ、HDDに分けて見ていきます。


■CPU
ビット数が多い64bit版のOSの方が処理出来る情報量が多く、
一気に多くの処理を行うことができます。


■メモリ
これが一番の違いです。
32bitに比べ、64bitでは一般で使う範囲では
無制限といっていいほどのメモリを搭載することができます。

●32bit
最大で4GBまでしか扱うことができません。
(自由に使うことができるメモリ容量は最大3~~3.5GB程度です)

●64bit
たとえば、
Windows 7 Home Premium 64bitでは16GB、
Windows 7 Professional以上で192GBまで扱うことができます。
個人で使うのであれば、8GBもあれば問題ないと思います。


■HDD
こちらも理論上、無制限といっていいほどの大容量をもてるようになりました。

●32bit
最大2TBまでの容量を持つHDDを扱うことができます

●64bit
理論上で16000000TB(テラバイト)=16EB(エクサバイト)まで扱うことができます。


▼あなたのOSはどちら?

自分のPCのOS確認は誰でも簡単にできます。
折角なので、方法を掲載しておきます。

●Windows
Windows のバージョン確認方法

●Mac(ついで)
使用中のMacが32bitか64bitなのかを判別する方法 | MacRuby


▼新しく買うなら?

現在市場では64bitOSの方が主流になっています。
将来性を考えると性能が高い64bitOSをオススメします。
ただし、32bitOSから64bitOSへ乗り換える際に気をつけることがいくつかあります。



■64bitOS上では動作しない可能性があるもの

・ソフト(64bitに対応していない場合)
・CPU(64bit以外)
・メモリ(2GB未満)
・周辺機器(64bitに対応したドライバーが無い)


長くなりましたが、今回は以上にします。

―――


▼参考文献

第10回 Windowsの32bit/64bitの違い - 道すがら講堂
「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の違いをわかりやすく例えると?|エンジョイ!マガジン
by chintaikanfc | 2013-11-14 18:10